2024.12.05
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意外と知らない?《初詣の由来と意味!》作法や賽銭の金額も解説
コーシン田中です!
初詣は新年を迎えて最初に神社や寺院を訪れる、日本ならではの伝統行事ですが、その由来や本当の意味を詳しく知っている方は意外と少ないかもしれません。
多くの人が、なぜこの習慣が生まれたのか、どのような意味を持つのか、またお賽銭の金額はどれくらいが適切なのかといった疑問を抱えることがあるでしょう。
この記事では、初詣にまつわる基礎知識から意外と知られていない作法やお賽銭の豆知識まで、丁寧に解説していきます。
新年の初めに清らかな気持ちで神社や寺院を訪れるために、ぜひ参考にしてみてください。
初詣の由来と意味
新年を迎えると、日本で多くの人々が初詣に訪れます。
「初詣」を分かりやすく言うと、「年が明けてから初めての神社やお寺へのお参り」のことです。
「詣」という漢字自体に「社寺を参拝する」という意味があり、初詣という言葉はそのままの意味を表しています。
日本人にとって馴染みのある行事となっていますが、初詣の歴史を紐解くと、時代とともに大きく形を変えてきた文化であることがわかります。
現代の私たちが知る初詣のスタイルは、実はそれほど古くから続くものではありません。
初詣の目的
初詣の目的は、新年が良い年になるようにと願いを込めて、神様へ新年の抱負を伝えるとともに、旧年の感謝の気持ちを捧げることです。
具体的には、神社やお寺へ参拝し、神様の前で手を合わせ願い事をしたり、絵馬に願い事を書いて奉納したり、お守りを授与して頂いたりします。
お正月に、それぞれの家庭で行う鏡餅やしめ縄などの正月飾りや、お雑煮を食べるといった行事も、神様への感謝と新年の願いを込めて行われています。
正月飾りに宿るとされる神様は「歳神様(としがみさま)」であるのに対し、神社やお寺の神様は「氏神様(うじがみさま)」と呼ばれ、それぞれ異なる神様です。
そのため、家で行う正月行事と初詣は、それぞれ違った意味合いを持つと言えるでしょう。
初詣に行く期間
初詣を行うにあたっての期間は、地域や風習によって異なりますが、一般的に「松の内」と呼ばれる期間中に訪れるのが良いとされています。
関東地方では1月1日から7日、関西地方では1月1日から15日までが松の内の期間となります。
地域によっては2月3日の節分までを松の内とする場所も存在します。
松の内を過ぎた場合でも、お正月期間内であればいつでも参拝は可能です。
むしろ、三が日や松の内を過ぎると参拝客が減り、境内が混雑しにくいというメリットもあります。
ただし、初詣用の授与品やお守り、お札などを授与している神社やお寺は少なくなってしまう点は注意が必要です。
初詣の作法
年の初めに神社を訪れる初詣は、多くの人々にとって新しい年の平穏と繁栄を願う大切な行事です。
しかし、その参拝にはしっかりとした作法があります。
ここでは、初詣の際の基本的な作法を紹介します。
初詣の作法
1:手と口を清める
2:お守りやお札を奉納する
3:本殿でお参りをする
詳しく解説していきます。
1:手と口を清める
まず最初に、神社は神様が住まう場所と心得、参拝の際には礼儀正しさを意識しましょう。
鳥居をくぐる前に服装を整え、帽子やマフラーなどを取り、一礼してから境内に入ります。
境内に入ったら、手水舎で手と口を清めてください。
神社によっても異なりますが、一般的に手順は以下の通りです。
①右手で柄杓を持ち、左手を洗います。
②柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。
③再び柄杓を右手に持ち、左手で水を受けて口をすすぎます。この際、柄杓に口を直接つけないように注意しましょう。
④左手の手のひらを再度洗います。
⑤柄杓の柄を洗い、元の位置に戻します。
汲む水の量は、柄杓一杯の水を目安にしてください。
2:お守りやお札を奉納する
次に、前年にお世話になったお札やお守りを神社に奉納しましょう。
神社で焚き上げてもらうことが可能です。
理想的には同じ神社で奉納することが望ましいですが、それが難しい場合は別の神社でも構いません。
神棚からお札を下ろす際には、まず手と口を清め、一年間守ってくれた神様に感謝を述べてから行います。
持ち運ぶ時には、白い紙や和紙に丁寧に包むようにしてください。
3:本殿でお参りをする
そして迎えるのが、本殿での正式なお参りです。
各神社の指示に従うことが最も重要ですが、ここでは一般的な方法を紹介します。
①神前に立ち、姿勢を正します。
②賽銭を入れます。
③鈴を鳴らします。
④再び姿勢を正します。
⑤「二拝二拍手一拝」の作法で拝礼します。
「二拝二拍手一拝」とは、2回お辞儀をし、2回拍手をし、静かに祈ってから最後にもう1度お辞儀をすることを指します。
なお、寺院での参拝では拍手をせず、合掌して祈るのが正式な作法です。
初詣のお賽銭の金額
初詣のお賽銭は、神様への感謝の気持ちを込めて納めるもので、金額に厳密な決まりはありません。
語呂合わせで縁起を担ぐために、5円(ご縁)、10円(重ね重ねのご縁)、25円(二重のご縁)、45円(終始ご縁)が好まれます。
一方、10円玉のみの10円は「遠縁」になるとされ、500円は「これ以上の硬貨(効果)がない」と取られることがあり縁起が悪いと言われています。
紙幣を納める際は、白い封筒に住所と名前を書いて入れましょう。
重要なのは、自分が納得する形で心を込めて奉納することです。
まとめ
初詣は新年を迎えるにふさわしい大切な行事です。
この記事では、意外と知られていない初詣の由来と意味について詳しく解説しました。
また、伝統的な作法や賽銭の金額に関する情報も紹介しました。
ぜひ、この記事を参考に、家族や友人と一緒に初詣に出かけてみてください。
神様に今年一年の幸せを願うことで、充実した一年を過ごせるはずです。